サプライチェーン向けダッシュボード構築例
サプライチェーンでのダッシュボードでは、在庫の管理と同時に、顧客への適切な納品などの受注管理が必要となります。
サプライチェーン KPI
見込生産時の在庫コスト
見込生産時の在庫コストとは、指定機関の間に在庫を保持しておくために必要なコストです。場所、管理、輸送など、いくつかのコストから算出する必要があります。
生産体制として、MTO(make-to-order)と呼ばれる受注生産と、今回の様なMTD(make-to-demand)と呼ばれる見込生産かにより、在庫コストや需要予測など、管理体制が大きく異なってきます。
受注ステータス
受注状況を表示させます。「予約注文」、「出荷済み」、「保留中」など、受注状況をリアルタイムに表示させます。顧客の問い合わせに即座に対応できる体制を構築できます。
売上高在庫比率
刻一刻と変化する売上に対して、適切に利益を担保してゆくために、売上高在庫比率を随時把握しておくことは重要です。売上に応じた在庫の再調整が必要となります。
こちらは次の在庫回転率とも関係しています。
在庫回転率
在庫回転率により、経営の効率性をモニタリングします。また、計算の分母、分子を右軸、在庫回転率を左軸に表示させることで、在庫回転率が下がった際に迅速に掘り下げて把握できるように表示させます。
本指標は、売上高在庫比率とも関係する指標となります。
返品内訳
「破損」,「不良品」,「利用期限切れ」などを表示させることで、在庫管理体制や生産管理体制の改善につなげることが可能になります。時系列で可視化させて、季節要因も可視化させます。
完全オーダー率
完全オーダー率は、顧客満足の一因となります。サプライチェーン事業者にとって高い値を達成すべき最優先のKPIとなります。
本指標は、後述の返品の内訳とも関係しています。
在庫切れ
在庫切れは機会損失となります。0%が達成目標となります。時系列で可視化させ、季節要因も加味できるようにします。
取引辺り販売数量
顧客の取引ごとの販売数量を可視化させます。これにより事業運営上極めて重要な、「顧客を知る」ことにつながります。
今月在庫精度
在庫回転率や売上高在庫比率などの数値の信頼性を担保するための、データベースと実際の在庫との差異を表示させます。0%が目標です。