1. 初めに
昨今ノーコード系プロダクトへの熱が高まり始めています。この領域では、日本よりも海外の方がプロダクトが充実しています。これらノーコード系のプロダクトは日進月歩しています。
近い将来、どのアプリにも必要とされる機能、例えば認証、データのリスト形式での表示、項目の新規追加、削除、編集などは、開発無しで出来るようになるのではないかと考えられます。
ノーコードのプロダクトでは、BubbleやAppsheetなどが有名です。それらは既に他サイトなどである程度紹介されていますので、今回はCaspioを紹介したいと思います。本記事経由でアカウントを作成されますと、クーポンが適用されますので、是非御利用頂ければと思います。
2. caspioの特徴
ノーコードとはその名の通り「開発が不要でプロダクトの構築が可能になるサービス」であり、Caspioもまさしくです。
検索フォームとその結果を表示する機能を運営中のサイトに追加したい、という場合、静的なwebサイトではもちろんですが、wordpressでも対応はできません。このような場合、通常であれば開発が必要となってしまうのですが、caspioを使うことで、開発をせずに安く早く作れる最適なツールとなるでしょう。
2.1. Bubble, Appsheetとの違い(共通):
自社サイトへの統合ができます。BubbleやAppsheetとの一番大きな差はこれでしょう。javascriptやiframeなどで統合を行うのですが、こういったタイプでの統合の場合、スマホでですとレイアウトが崩れることがよくあります。一方caspioの場合、レスポンシブ対応しており、レイアウトが崩れること無く表示されます。これが大きな長所であるといえます。
2.2. Bubbleとの違い
Bubbleではボタンやリストビューなどのデザインコンポーネントをユーザーが構築しますが、caspioの場合にはレイアウトを細かく構築したりするようなことはしません。
2.3. Appsheetとの違い
Appsheetはスマートフォンでのアプリが基本となります。一方caspioはアプリではなく、webサービスが基本になります。
3. 利用方法
下記のリンクをクリックします。caspioのサイトにジャンプします。
遷移先のページで、以下のように「ACCEPT INVITATION」というボタンがありますので、クリックします。
アカウント作成時にクレジットカードの情報は必要ありません。また、上のボタンからアカウントを作成することで、もし有料サービスを受けることになった場合、当初3ヶ月間の間20%offでサービスを利用することができます。
クリックすると、無料トライアルのためのアカウント登録画面に遷移します。こちらを登録します。
アカウント登録が完了すると、以下のような画面が現れます。
4.各メニューの説明
作り方は、大まかにいうと、
「Tables」にデータを格納、
「Views」にて抽出条件を設定し、
「DataPages」にて、画面の設定をする、
という流れになります。各メニューを見ていきましょう。
4.1. overview
ここは、データテーブルの数やストレージの使用状況など、全体的な状況を表示される画面です。ダッシュボードのようなものです(クリックで拡大)。
4.2. Tables
こちらはデータのもととなるテーブルが表示されます。テーブルの構造も定義できますし、またデータの加工も「Triggerd Actions」という機能でできます。テーブル間のリレーションも「Relationships」という機能で設定が可能です(クリックで拡大)。
テーブルには、直接データを入力することもできますし、ファイルをアップロードすることもできます。また、定期的に外部データソースよりデータを取得することもできます。こちらはBUILDプラン以上の機能です。実質はこの定期的なデータの取得がもっとも必要な機能ではないかと思います。またこの場合、既存テーブルへは、追加、入れ替えなどが選べます。既存テーブルと新規データの関連性はとても大切なので、かゆいところに手が届く感じですね。
必要となるデータは外部ソースでうまく作り込んでおくことで、実質webアプリケーションとして利用することが可能ですね。
また、データを取得するための外部ソースとして利用可能なものは以下になります。今後増えていく可能性もありそうです。
4.3. views
viewでは、テーブルのデータからの抽出条件を設定します。抽出条件は、下のように、グラフィカルに、わかりやすく設定ができます。
4.4. DataPages
DataPagesで、これまで作ったviewを利用して、画面を作ります。画面は5種類用意されており、
フォーム
レポート
カレンダー
チャート
HTMLを直接記述するもの
があります。基本的に、一般的に使用されるアプリケーションは、「検索」→「結果を表示」となっていることが多いので、caspioもその動線に沿った構築をするようになっています。最初の検索フォームに表示させる項目も設定できます。
上は、チャートを選択したときの内容です。結果はリスト表示や、チャート表示、またリストとチャートの混合表示など、選べるようになっています。
最後がデプロイの方法ですが、以下のようにいくつかから選択ができます。
自社サイトに統合する際には、Embedし、コードを貼り付けることで、統合することができます。簡単ですね。
5. 最後に
いわゆる一般的な、認証を伴うデータの表示・編集を行うものであれば、caspioで簡単にできてしまいます。もちろん認証なしも可能です。もし複雑な処理が必要ということであっても、caspioから外部データに一旦エクスポートし、外部で処理を行い、またcaspioのデータにインポートすることで、対応ができるでしょう。bubbleやappsheetとはまた一味違い、使いやすいアプリであると言えます。