1. 初めに
SaaSやWebサービスを運営していると、顧客との接点として、コミュニティを作る必要がある場合があります。国内のツールもいくつかありますが、海外のツールでとても良いものもありますので、本ページで紹介します。Tribeというものです。質がとても高く、また費用面でも安価ではないかと考えます。
2. Tribeの特徴
Tribeはオンラインコミュニティのツールです。見栄え、仕様共にクオリティが高いので、自社で開発する前に、導入を検討する価値のあるSaaSではないかと考えます。幅広い会社に導入もされています。
Tribeでは、大枠としてトピックとグループというものがあり、ユーザーが投稿の際にはその内部で投稿を行います。また、グループには、パブリック、プライベート、シークレットの3種類があり、パブリックは誰でも参加可能、プライベートは、存在は見えますが参加は制限がかけられます。シークレットになると、その存在も参加しているユーザー以外からはわからないようになっています。
投稿は、以下のように、文字だけではなく、写真、ビデオ、ファイルを共有することが出来、コミュニケーションがしやすくなっています。投稿に対してコメントも可能です。
料金は、2021年5月7日時点で3つのプランがあり、無料から250ドル程度となっています。
3. 管理側の設定
導入に際しては、運用面での管理機能が重要かと思います。特にシステム管理者として気になるのが、
ユーザーの権限設定
他社サービスであることを隠蔽できるか(カスタムドメインの適用や自社ロゴの適用など)
といったところではないでしょうか?結論から言うと、このどちらも十分に対応できていると言えます。
管理機能も充実していて、以下のような機能を有しています。
3.1. 言語設定
言語を日本語に設定できますので、ユーザー向けにも利用可能です。
3.2. ロゴ設定
ロゴ画像を設定できます。
3.3. 公開・非公開の設定
サービス自体へのアクセスを、公開・非公開どちらも設定可能です。公開にすると、誰でもアクセスが可能になります。非公開にすると、認証が必要になります。公開ならユーザーとのコミュニティ、非公開なら社内での利用など、用途に応じてどちらでも利用できます。
3.4. ユーザー登録
パブリックと招待性があります。パブリックは誰でも登録が可能です。招待制にすると、招待されたメンバー飲みがアカウントを登録できます。
3.5. 投稿設定
会員のみが投稿可能にするのか、読み取り専用とするのかを設定できます。
3.6. トピックの設定
上に説明しましたが、トピックはまさしく「会話のトピック」と同様の意味で、話題を大まかにまとめるものです。トピックの作成可能な権限を、管理者のみ、管理者とモデレーター、一般ユーザーの3つから選択できます。
3.7. 会員管理
会員管理はイメージしやすいかと思いますが、管理側で自由に削除、追加、編集が可能です。
3.8. トピック管理
トピックを追加・編集・削除できます。
3.9. グループ管理
グループを追加・編集・削除できます。上にも説明しましたが、公開状態を3種類から選ぶことができます。
3.10. デザイン
カスタムのCSSを適用することができ、デザインを変更することができます。
3.11. ドメイン
上にも説明しました通り、こちらは地味に大切な所かと思います。カスタムドメインを割り当てることができます。
3.12. シングルサインオン
プレミアムプランのみとなりますが、シングルサインオン機能により、既存のサービスとログイン状態を共有させることができます。
4. 最後に
開発は可能な限りプロダクトの機能の充実に集中したいですよね。コミュニティなどそれ以外の領域は、こういったツールを積極的に利用していくのが良いかと考えます。国内のサービスは費用が高いサービスが多い中、Tribeは良いツールかと思います。